【今日のみどころ】

シネマ・アンジェリカで開催中の<大阪ヨーロッパ映画祭 in TOKYO>。
 ラスト2日は、これまで東京での上映がなかった作品を5作品、1回限りの上映です。『ミラーマスク』だけは日本でのDVD化が決定されているみたいですが、あとはDVD化も未定、劇場公開も未定で、しかもなかなか上質な作品のようです。スクリーンで観られる可能性が今回限りと言われれば、ちょっと観たくなりますね〜。

第7回東京フィルメックス最終日の作品のうち、特に注目したいのは、13時10分から上映されるアピチャッポン・ウィーラーセタクン監督の『世紀の光』。
 アピチャッポン・ウィーラーセタクンは、タイの新鋭の監督で、2年前のフィルメックスで『トロピカル・マラディ』が最優秀作品賞を受賞しています。今、さまざまな国際に引っ張りだこの監督であり、『世紀の光』も今年のベネチア国際映画祭のコンペ部門に出品されたばかり。遡れば、2002年のカンヌでは“Sud sanaeha”が「ある視点」部門でグランプリ、2004年のカンヌではコンペティション部門で『トロピカル・マラディ』が審査員特別賞を受賞。これまでの監督作は15本にも及び、塚本晋也監督らと組んだオムニバス映画『デジタル三人三色』(2005)もそのうちの1つで……、というわけで、ヨーロッパやニューヨークあたりのシネフィルの間では早くから注目を集めている監督なんですね〜。にも拘わらず、日本での紹介は映画祭での単発上映のみ。いずれ何らかの形での特集上映が組まれるにちがいない監督だとはいえ、やっぱりこの機会は逃したくないですよね。


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